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第2回 中堅・中小製造業向けIoTツール・レシピ募集結果

  昨年、中堅・中小製造業の方々を対象とした第1回IoTツール募集を行い、106件を「スマートものづくり応援ツール」として公表致しました。 今回の第2回募集では、これまでのツール募集に加え、レシピ(個々のツールを組み合わせた一連の仕組み)の募集も行い、この結果を以下の様に「スマートものづくり応援ツール・レシピ」として公表致します。 

スマートものづくり応援ツール・レシピ
■ツール一覧ユースケース分類
■レシピ一覧ユースケース分類

※本ツール情報は、「中堅・中小製造企業が容易に導入できる」という要件にてご応募いただいたツールのうち、趣旨に添わないと考えられるものを除き一覧として取りまとめたものです。ツールの効果、動作、性能等について評価、保証するものではございません。 

 

  ■総評

  第1回の実施によって、IoTツールへの大きな方向性が示せたと思います。中小企業での価格感、使いやすさ、センサーだけがIoTツールではないなどです。とりわけ地方発の知名度が必ずしも高くないツールへの注目も大きな驚きでした。そして、この1年、コスト面で中小企業目線に沿った提案がかなり増えたように思います。中小ベンダー企業からの提案は勿論ですが、特に、大企業からの中小企業の課題に沿った、使い勝手の良さそうなご提案を数多くいただけたのが非常に頼もしく感じました。また、審査会の中で、中小企業経営者の方々、支援機関の方々にもIoT活用実施経験、支援経験が蓄積され、これまで以上に目が肥えてきていることを実感しました。何よりIoTが身近になっていることを示しているのだと思います。今後、こうした実感を各地に届けていくことが重要です。スマートものづくり応援隊拠点も整備が進んでいますが、さまざまな支援機関と連携して進めていく必要があると認識しています。

審査委員長 法政大学大学院 松島 桂樹

 

 ■審査委員コメント

 ■錦正工業株式会社 永森委員コメント
 IoTが身近に感じられ、試しに導入してみようという気になるツールが増えてきたように感じました。今まで人間が計測して入力していた作業のIoT化や、IoTの技術によりできなかったことが実現できることなど、その領域も広がってきたように見受けられます。さらにセンサーの機能を使って、人間が突然倒れた時の信号送受信など、その活用範囲が幅広くなっていることに今後の開発や普及に期待しています。

永森委員イチオシ コメント
ツール:
    Fiotデバイス 
 (株式会社Fiot)
現場のカイゼンに対し、カンタンかつコンパクトにIoTを手軽に導入できるところが素晴らしい。効果も早期にわかりやすそうでIoT本格導入の前段階に価値あるツールだと思う。

ツール:
 IoTデーター可視化サービス「Ambient」
 (アンビエントデーター株式会社)

IoTって一体なんだを理解しやすそうなツール。データを取って、ためて、見るの一連の流れがカンタンに実現できそう。
ツール:
 irBoard 
 (有限会社伊藤ソフトデザイン)
「見る」の画面と「入れる」の入力、その2役をタブレット1つでこなすだけでも、現場カイゼンのとっかかりに最適。IoTの浸透に貢献できそうなツール。
ツール:
 SOFIXCAN Ω Eye 
 (株式会社 ソフィックス)
「現行機器はそのままでもIoTは実現できる」のお手本的存在。IoTを、まずは身近に感じて試してみようと考えた時の選択肢の一つ。
レシピ:
 IoT現場管理システム WorkWatch 
 (株式会社 汎建大阪製作所)
平常時での進捗管理から、事故などの異常時の早期発見までセンサーが持つ能力を十分活用できるツール。持たずに身に着けることで、作業負荷増大の抑制にも貢献できそう。

 

■株式会社 今野製作所 今野委員コメント
 前回と比較して、より面白くワクワクするツールが応募されていたようです。
私たち中小製造業者が、有効性を実感しながら積極的に導入のトライができるような環境整備が望まれます。今後の推進に期待します。
今野委員イチオシ コメント

ツール:
 後付できる! 
 生産設備の見える化ソリューション

 (スリーアップ・テクノロジー)

電流や温度センサーを装備しており、既存機械にも後付可能なIoTツールである。導入の容易性並びに波及面で非常に期待が持てるツールである。

ツール:
 マルチデータボックスMDBで装置データを
 まとめて収集!

 (シュナイダーエレクトリック
   ホールディングス(株))

新旧問わず、メーカー違いの様々な生産設備に繋ぎ、データ収集が可能な実績十分なIoTツールである。今後の波及面で期待が持てるツールである。
ツール:
 Teachme Biz IoT連携(仮称)
 (株式会社スタディスト)
IoTで収集したデータを分析し、アラートを発すると同時に、予め用意された対処マニュアルも提供するサービスである。現在ビルメンテナンス業務で利用されているが、他の業種業態への実績が期待される。
レシピ:
 NFCカードを活用した出荷管理システム 
 (一般社団法人ITC-Pro東京)
近距離無線通信(NFC)カードでデータ収集し、集荷確認を担当者に通知する出荷管理レシピである。導入容易性等の面でもとても期待できるレシピである。

 

■株式会社 浜野製作所 浜野委員コメント
  必要と思われるツールを多数応募いただきました。我々自身もIoT活用支援の経験により、これまで以上に目が肥えてきていることを感じました。そのような中で、応募書類での説明が足りておらず残念に感じることもありました。端的な表現で、より具体的に説明いただけたら、もっと積極的に使ってみようと感じると思います。
浜野委員イチオシ コメント
ツール:
 alkartoperation(リモート画面操作機能)
 (シチズンマシナリー株式会社)
機械によってメーカの保守に来てもらうのにダウンタイムがかかるので、遠隔でやってもらえるならありがたい。
ツール:
 データ連携エンジン「SXP」 
 (SOOP株式会社)
お客さん毎のシステムやEDIがバラバラで困っている会社は多いはず、一つに集約できるのであれば便利。

レシピ:
 オークマ Connect Plan (コネクトプラン)
 (オークマ株式会社)

目新しいものではないが、コスト感がよい。旧型の機械、他社製も繋がり、非稼働の詳細分析ができる。

 

■武州工業株式会社  林委員コメント
 IoTが徐々に普及してきたのか、第1回目より、中小、ベンチャー企業の応募で素晴らしいツールが多く見受けられました。特にコスト含めた導入容易性並びに他の業種業態への導入波及性に期待が持てるツールの開発や普及に期待しています。
林委員イチオシ コメント
ツール:
 国内初!業務改善IoTツール「小型カメラ、
 Wi-Fi無線内蔵LED照明システム」

 (長坂 喜久)
LED照明に小型カメラを取り付け、人の動きを可視化することで、作業現場等の改善が期待されるツールである。また、導入容易性やコスト面もよく考えられている。

ツール:
 置くだけで、つながる、
 IoTセンサーWebiot [ウェビオ]

 (ピクスー株式会社)

5cm角のサイズのボックスに、通信とセンサー(温度、湿度、気圧、加速度)を内蔵し、月額500円でIoTが体感できるツール。通信費、クラウド代全て込みの金額なので、IoTを身近で体感できる素晴らしいツールだと考える。
ツール:
 Nefry BT 
 (dotstudio株式会社)
クラウドファンディングで400%を超える金額を集めた初心者向けのIoT開発ボードである。はんだづけや複雑な接続なしで、動作可能である。コストはもちろんの事、導入容易性は極めて高いツールである。
レシピ:
 人が高付加価値の仕事に注力するためのレシピ 
 (i Smart Technologies 株式会社)
IoTツールで収集したデータを分析することで、工場設備の稼働状況や生産の所要時間をリアルタイムで把握できるIoTレシピである。小規模単位での導入が可能であり、レシピの中でも導入容易性、コスト面でも優秀である。
レシピ:
 稼働監視システム is-Look 
 (飯山精器株式会社)
工作機械の3色灯にセンサーを取付け、稼働時間の把握を可能にすることで、「異常時の呼び出し」は勿論の事であるが、その他「作業日報の置き換え」や「少量多品種製品の作業時間の把握」等が可能になるレシピである。

  

■小島プレス工業株式会社 兼子委員コメント
 IoTのツールやレシピを公明正大な場で一堂に会する意義は極めて大きいと感じました。多様な角度から集まったツールやレシピを審査させていただけたことで、応募された皆様の知恵と努力の賜物に感動を覚えました。次は、これらのツールやレシピがどのように中小製造業の皆様に対し、伝えることができるか、使ってもらって効果を発揮してもらえるか、が重要な課題だと感じました。
兼子委員イチオシ コメント
ツール:
 金属背面からも読み取り可能なRFID 金属タグ 
(株式会社フェニックスソリューション)
今までできなかったことが、IoTの技術により実現できるお手本的存在。どのようなところで活用するか、そしてそのコストは、と、つい次を考えたくなるツール。
ツール:
 配線レス設備情報収集ツール「生産性見え太」
 (武州工業株式会社)
今や一番身近なスマートデバイスになったスマホをそのまま使うシンプルかつ斬新的なアイデアに感銘。今後増加する使用済みスマホの活用にも
大きな影響をもたらしそうなツール。

 

■法政大学大学院 松島委員長コメント
 IoTは入り口であって、そのデータをどう活用するのか、というのが今回のレシピを募集した主旨でした。それを理解いただき多くの応募があったことがうれしいですね。データでも放り込めば分析可能なAIや、どんなものでも繋がるプラットフォームといったツールも、大企業においても途上ではありますが、中小企業も巻き込んだ事例づくりの時期になっていると感じました。もはや大企業も中小企業もない、自社に役立つ価値あるツール、そしてその具体的なイメージがつかめるようになったと痛感しています。
松島委員長イチオシ コメント
ツール
 TOYOPUC-Plus
 TOYOPUC-AAA
 JTEKT-SignalHop 
 (株式会社 ジェイテクト)
・ツールとして基盤。異なるメーカの設備でも一元管理できる
    ・導入容易性の面でよい
    ・シンプルでわかりやすい
レシピ:
 新旧の設備データを簡単に収集し、
 生産情報を最大限に活用!

 (シュナイダーエレクトリック
    ホールディングス(株))
表示器からのデータを分析できる一連の仕組み。価格が手ごろで、見えるかのインターフェースがわかりやすい。
レシピ:
 装置トラブルの原因調査を迅速に。
 データの確認作業を効率化!

 (三菱電機株式会社)
データを集めてビックデータ化。ユーザの閾値設定は必要だが、シンプルで低コストな提案。

 

協力企業・団体一覧

 下記の企業・団体の皆様には、本、中堅・中小向けIoTツール・レシピ(=スマートものづくり応援ツール・レシピ)募集の取組にご賛同いただき、取組自体やツール・レシピの普及に関して、広報やその他、幅広い面でサポートを頂いております。今後も皆様からのご協力をお待ちしております。

(五十音順)
 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
 アイティメディア株式会社/MONOist
 アイプレスジャパン株式会社/コンテン堂
 アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
 インテル株式会社
 ウイングアーク1st株式会社
  一般社団法人クラウドサービス推進機構
 (一財)製造科学技術センター 産業オートメーションフォーラム
 株式会社セールスフォース・ドットコム
 東京都中小企業診断士協会三多摩支部IoT活用研究会
 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
 ChatWork株式会社
 日本商工会議所
 東京商工会議所
 名古屋商工会議所
 大阪商工会議所
 日本電気株式会社
 日本ユニシス株式会社/ユニアデックス株式会社
 ノークリサーチ株式会社
 株式会社BCN/BCN Bizline
 株式会社日立製作所
 富士通株式会社
 ベッコフオートメーション株式会社
 株式会社三菱総合研究所
 三菱電機株式会社

   

以上