2023年7月27日(木) 09:00-11:00 に「Webinar データ連携基盤と製造業DX(第1回)- Gaia-X/IDSとCatena-X -」を開催いたしました。
事前にいただいたご質問、チャットでいただいたご質問に対する回答をQ&A資料として掲載致します。
■Q&A資料
ここに記載の回答は登壇者の講演会時点での見解を述べたものであり、内容を保証するものや、RRIとしての見解を表明するものではありません。また、Webinar当日の口頭での質疑応答も記載していますが、回答の主旨を変えない範囲で要約しています。話し言葉での表記が中心になりますがご容赦ください。
カテゴリ | 項 | 質問 ステータス |
質問 | 回答 |
データ連携について | Q1 | Webinarで回答済 | データ連携なんて、いまさら言わなくても、昔から取引先とデータ連携してる。それとどう違うの? | コンプライアンスの観点でヨーロッパなどの市民の声を背景にやらなければいけないというルールが決まってきています。だから取引先との都合とか利益のためにやりましょうということだけではなくて世界のルール、各国の法律を守るために必要に応じてではなく義務として財務諸表と同じようにデータを開示するとそれがデータ連携の1要素としてあるので、今までやってきたものと質的にリクエストしてきている先が違うというのも考えられます。それからサプライチェーン、バリューチェーン全部繋がないといけないので非常に範囲が広くなっているというところが違うのかなと思っています。 今までデータ連携してるとは、まあ受発注データと在庫データとかそういう数量データが多かったんじゃないかなと思うんですが、今回は一体どういう状態で製品を作ったかとかですね、今どうなってるのかとか、しかもその利益情報も含めてですね。実際にEVがどうやって使われてるのかとかそういうかなり莫大な粒度の細かい巨大なデータを相手にするというところでデータ量が違うかなという気がいたします。 |
Q2 | Webinarで回答済 | データ連携の強化はした方が良いというのはわかるが、一部品メーカーでできることに、どんなことがあるのか? さらに下流のサプライヤーにデータ連携の協力などできるのか(できないのではないか)というのが疑問です。 | まずここにある上流のサプライヤーさん、直接取引もしていない最上流の人がデータを出してくれるのかこれはリクエストのしようもないので非常に難しい問題です。これをヨーロッパの人たちはどう解決しようとしているかというとルール・レギュレーションを作って国レベルでですね要請をかけていく、それを例えば中国とかに要請しに行くとそういうような活動をやっています。企業レベルでですね1部品メーカーがお願いして頭下げに行くというよりはもう国のレベルで話をつけてそちらでも同じようなルールを作ってもらえないかという話をしていくと一気に進むと考えられます。各メーカーとしては、私はそんなに大掛かりなシステムを新たに組み上げる必要はないと思います。データ連携システムとしては自分で作る必要もないし、仕組みはアプリケーションツールも含めていろいろなベンダーが作ってくれると思います。ただ大変なのは、それにつなぐための自分の会社の業務プロセスとルールとシステムを作り直すというところで、どこまでやらないといけないのかというのを特定するという必要があると思います。私はできると思います。なぜかと言えばもうルールのベンチマークすべき仕様は開示されていてこの通りやってくださいねとなっているのでお手本はあると。それを参考にしてやっていけば日本の技術力、産業力があればできるんじゃないかと信じています。 | |
Q3 | Webinarで回答済 | Catena-Xに参画することが全ての参画者にとってメリットがあるのか? これらに参画するには、AASを採用したり、IDSAの仕組みを取り入れたり日本の現状からいってとてもハードルが高く、本当に投資対費用効果が期待できるのか? サプライヤーはデータを吸い取られるだけで、サプライヤー側の具体的なメリットがあるのか? | まず、データを吸い取られるって事はないと思います。それはGaia-XもCatena-Xも、データを提供する人の権利を守るためのルールってアーキテクチャーと標準を作ってるので、契約もなかったり、契約に違反してデータを取られることがないように守られています。一方でAASを使ったりOPC UAとAASを組み合わせてそれをコネクターで連携させてデータモデルを標準作るというのはおっしゃるようにハードルが非常に高いんですね。ハードルが高い理由はDXが必ずしも進んでおらずデータの標準化もできていないし、システムも手組のものがバラバラに作られちゃっていて共通化されていないというのが日本の特徴と思います。 日本の場合、何が起きるかというと、投資対効果が期待できないからほっとけばいいよね、最初のうちは人海戦術で対応していればいい、となりがちです。 このあたりのデータのハンドリングを、人力で紙と電卓とエクセルを使ったオペレーションしていくのか、自動化されて連携されるオペレーションなのか、は将来的に取引先のデータ連携能力として評価の対象となっていく可能性が高いと考えています。 また、機器の観点でもプラグアンドプレイなんですね。目指しているのは製造現場で言うとOPC UAもその一つですけれど、装置を買ってきて現場に入れた時にいろいろな設定をしてクラウドまでつないでいくことになりますけどそれを極力自動化したいということでそのための仕組みを一生懸命、欧州では作ってると思った方がいいです。 |
|
Q4 | Webinarで回答済 | データ連携基盤への参画企業の状況や見通しについて伺えますと幸いです。 また、業種ごとや(FIWAREやpathfinderのような)ホリゾンタルなデータ連携の取り組みと、どのようなレベル・制度での相互互換性を将来目指しておられるか、そのための課題やウェビナー聴講企業・団体への期待についてお聞かせください。 | 私も日本の会社のプレゼンスがあまりないと思います。 Fiwareやパスファインダーといったようなものとの連携についてはヨーロッパの団体では非常に盛んに議論がされていてソフトウェアの開発も標準的なプロトコルの開発も始まっています。基本的には彼らの発想は、標準を提案して世界の人がみんな使えるようにしようということですのでそこに私たちも参加した方がいいんじゃないかと思います。 したがって今までの積極的ではなかった会社においてもこの機会にこれをきっかけに参加をしていくといいかな、と思います。ヨーロッパもアジアもアメリカも相互運用性の議論をしていきますから、その議論を聞くだけじゃなくて参加をして提案をしていくというのが重要と考えています。 RRI WG1のアクショングループ4も議論の場所としていいんじゃないかと思っています。 |
|
Q5 | Webinarで回答済 | 当日のWebinerで、日本企業がGAIA-X/CATENA-Xへの利用も含めた参画に積極的ではない要因が何かを理解したいと考えております。 | 何かヨーロッパで巨大なプラットフォームを作って、そこに日本の製造業のノウハウを全部持っていこうとするもんだ、というイメージを抱かれてる方がまだ多いため、それが影響しているかもしれません。まずは相手を理解することが重要かと思います。 | |
Q6 | Webinarで未回答 | 日本政府に期待することは何かありますか? | 欧州データ戦略、欧州グリーンディールのような政策体系を明確にして世界各国に対して情報発信することや、国際的な相互運用性を持つデータ連携基盤を構築し運用するために必要な法体系の整備、法人や個人をデータスペース上で認証するためのトラストアンカーの整備、Gaia-Xのようなデータ連携基盤のためのオープンな国際組織の設置と運営、Catena-Xコンソーシアムのような国内における技術開発コミュニティの設置と運営など、政府が主導して実施すべきことを中長期的な視点で計画し、予算を確保し、産官学でオープンに連携してスピーディに実施してほしいと思います。 | |
Q7 | Webinarで未回答 | ご講演ありがとうございます。構想そのものはやはり非常に意義のある取組と理解しました。一方、コネクタの性能に左右されると思うのですが、技術的に可能なのでしょうか。各社、担当者によって同じ物事でも呼称が異なる等、コネクトしていくことはかなり難しそうに感じます故伺いたく。 | 現時点ではコネクタは開発途上の技術であり、IDSやGaia-Xで提唱される機能をすべて網羅しているわけではないと思います。今年サービス提供開始されるユースケースでは、必ずしも高速リアルタイムな処理が必要ないため、情報処理性能の問題はあまり表面化しないかもしれません。異なるコネクタの相互運用性が課題になっており、現在、相互運用性の確保に向けた方式検討・技術改良の取組が始まっています。今後、コネクタの改良や標準化が進んでいけば、一定のユースケースにおいては実用上十分な互換性や性能が確保できる可能性があります。 なお、IDSAではコネクタの認証試験を行っており、その結果を以下のURLで公開しています。 https://internationaldataspaces.org/data-connector-report/ |
|
Q8 | Webinarで未回答 | Gaia-Xはそもそもの話で、加入に際し企業側に以下があることが大前提だと考えております。 ・実現したいことがある ・実現したいことは、個社では実現できない ・実現したいことの一部について、自社で出来ることがある またEUは、第4次産業革命のパラダイムにおける製造業の在り方を考えたうえでGaia-X等の仕組みを作っているので、 EUが考える製造業の在り方を知った上で仕組みを読み解かないと、どのような仕組みなのか読み解けないと考えます。 日本国内には、これら大前提が認識されていないが故の誤解が多くあるように思いますが、いかがでしょうか。 | ご指摘のように日本では、欧州先進国の市民や政府・自治体の理念や価値観や理想、先進企業の長期経営ビジョンが十分に理解されておらず、表面的な現象や断片的な情報だけを見て、時代の潮流の変化や物事の本質を見誤っている人が多いのかもしれません。私自身も必ずしも欧州市民の哲学や倫理観を正確に把握しているわけではありませんので、皆さまと一緒に世界各国の人たちの多様な考え方を学び、適切な対応方針を考えていきたいと思います。 | |
Q9 | Webinarで未回答 | * IDSAのデータスペースコネクタは現在23個ほどあるようで、それぞれがGitHubなどで開発進めているようなのですが、どのように相互接続性を保つつもりなのかなどわかりますでしょうか?(プロトコルが合わなくなったりしないのかという懸念があります) * Catena-XはカーボンフットプリントのデータモデルをStandard Libraryに書いていましたが、他のデータスペースコネクタのコミュニティは仕様化していないようです。バッテリーパスポートなどもカーボンフットプリントを定めたデータモデルを定義していますが、何か共通の仕様を定めようという動きはありますでしょうか? | コネクタの相互接続性に関しては、IDSAがコネクタの認証状況を定期的に公開しています。これらの努力により、相互接続性を確保しようとしているように見えます。https://internationaldataspaces.org/data-connector-report/ また、Fraunhofer、TNO、Catena-X、SCSN、IDSAなどの団体が協力して複数のデータスペースを相互接続・相互運用するための方式(Data space protocol)を策定しようとする動きが始まっており、来年の春頃にバージョン1.0のドキュメントがリリースされる予定と聞いています。現在はさまざまな団体や企業がコネクターを作って運用し始める黎明期にあると考えられ、今後、優れた機能を持つものを中心に仕様の統一や収れんが進んで、国際標準として提案される可能性もあります。 |
|
Q10 | Webinarで未回答 | このような動きは、中小企業に対してはかなり大変な負担になるかと考えられます。欧州の中小企業の反応はいかがでしょうか。また、欧州の政府は中小企業対象にこれを推進する方法としてどのようなこと実施しようとしているでしょうか。 | ドイツでもGaia-XやCatena-Xが提唱された当初から中小企業のサポートが社会的課題となっています。Catena-X/Cofinity-Xでは、簡単なGUIやCSVファイルでデータを提供できる方法が用意されているほか、ドイツテレコムやKPNなど通信会社が中小企業や個人にも使いやすい簡便でセキュアな接続サービスを開発しています。欧州各国政府がデータスペースを使う中小企業を具体的にどのように支援・援助していこうとしているのかについては、情報を持ち合わせておりません。今後RRIの活動などを通じて欧州政府から情報共有してもらうことを検討したいと思います。 | |
Catena-Xの現状について | Q11 | Webinarで回答済 | 2023/7/25 時点で、Catena-Xの公式サイト(https://catena-x.net/)が ステータス 403 Forbiddenになって見れない状況になっております。この辺りの事情をご存知であれば、コメントいただければと思います。活動が何らかのNegativeな方向に行っており、サイトが一時的に閉鎖されているのでは、という点を懸念しております。 | 日本におけるCatena-Xの名称使用に関し調整中のため一時的に日本からのアクセスを停止しているようです。 |
Q12 | Webinarで回答済 | ◎Catena-Xに対する自動車OEM・サプライヤ・ITベンダそれぞれの思惑。SAPやSiemensなどが旗を振っているイメージはあるが、BMW・VW等の自動車OEMやサプライヤがどの程度本気で・本腰を入れて取り組んでいるのか(例えば、自社既存システムを改修してまでCatena-Xシステムに参画する/等) ◎Catena-Xに対する現時点での評価。特にPJに参画している自動車OEM・サプライヤ、PJ資金提供元であるドイツ連邦政府がどう評価しているか。アプリローンチ数・時期、参加企業数など、当初計画からの乖離があるとも承知。 | Catena-Xができることを前提にBMWやVWでは生産現場のシステムの検討もどんどん進んでいると見ています。Catena-Xに全面依存してるわけではないと思いますが本気で進めており、そのための投資をやってると考えて間違いないと思います。 日本で言うとどうしてもITベンダーが旗を振ってマーケティングしているんじゃないかという風に映るんですけど、Catena-Xの場合、OEMベンダーがかなり本格的にやっていますね。もともとVWはソフトウェアドリブンカンパニーになると、数年前に宣言してますので、その一つがこのCatena-Xにもつながっていると理解していただいた方がわかりやすいかなと思います。 バッテリーパスポート自身はグローバルバッテリーアライアンスというワールドエコノミックフォーラム、これはむしろ投資家の方からですねプレッシャーかかってるということで別にあのOEMベンダーがやりたくてバッテリーパスポートやってるわけじゃないと。こういういろんなステークホルダーが動いてるっていうのが実態だというふうに思います。 Catena-Xのボードメンバーと話をしても、例えばテスラモーターのような新興勢力が出てきて彼らはデジタルトランスフォーメーションもすごいスピードでやっていると、それに対して旧来の自動車産業も対応しないといけない、デジタルイノベーションを起こすためにこれやってるんだ、と言っていたので本気だと思います。 |
|
Q13 | Webinarで未回答 | Catenan-Xへの参加費用や認証費用はどのようになっていますか? | Association Catena-Xの会員になるためには企業の売り上げ規模に応じて年会費がセットされます。Catena-Xのサイトに詳細があります。Association Catena-Xの会員はルールを決める側の集まりなので、そういう意思のある企業、もしくは何が議論されているか把握したい企業は加入する意義があると思います。単にCatena-Xを利用する、というだけであればAssociation Catena-Xに加入する必要はありません。Cofinity-Xのベータ版サービス利用料は、一定以上の売上規模がある大企業の場合、月額5,070ユーロです。認証費用は、Certificationの種類(Catena-X Operating Modelで定められた役割)によって異なりますが、Data provider and consumer、Onboarding service providerの場合、それぞれ80万円~90万円くらいの審査費用がかかるようです。 | |
Q14 | Webinarで未回答 | Cofinity-Xにつきまして、Cofinity-XはCatena-Xの運営会社ということですが、実質は一心同体という理解で良いでしょうか。 | Catena-Xはルールを作り、それを実行する事業会社にライセンスします。Cofinity-Xはライセンスを受けた事業者の第一号です。 | |
Q15 | Webinarで未回答 | IdPのようなIDの中央管理からDIDのような分散型の仕組み切り替えることは流れとしてあるのでしょうか。 | Catena-Xは、集中管理型のDAPSから、分散型のDIDに切り替える計画になっており、そのアーキテクチャの検討が内部で進められています。現時点のCofinity-Xのシステム仕様は最終形態ではなく過渡的なものであると考えたほうがよいと思います。 | |
Q16 | Webinarで未回答 | ご講演ありがとうございます。お話しの中でサイバーセキュリティ、データ共有の信頼性確保も重視していると理解しておりますが、セキュリティ要件・信頼性確保要件などをまとめた文書が公開されていたら教えてください。 | セキュリティ要件や信頼性確保に関する要件は、Catena-Xが独自に策定するのではなく、各国の法律やISO/IECの国際標準で定められたものを踏襲する考え方のようです。 | |
Q17 | Webinarで未回答 | インターネット普及期はブラウザも有料でしたが、Catena-Xが個人企業含め普及するためには、無償版のデータ連携システムが必要かと思いますが如何でしょうか? | Cofinity-Xのサービス利用料は、利用企業の売上規模によって金額が決まる仕組みになっており、事業規模の小さい企業のコスト負担は小さくなるようです。日本においても、データ連携基盤のコストをどのように社会全体で負担していくかについて、関係者でよく話し合い、合理的で公正な料金体系を定める必要あると考えています。 | |
Q18 | Webinarで未回答 | 先ほどEUでは設備導入時にPlug&Playへ向かっていると聞きました。 設備側の情報をCatena-Xと繋げるためにはAASが前提になっているなどの動きがあるのでしょうか? AASに設定すべきデータ属性など話し合いなどがかなり進んでいるのでしょうか? | Catena-XやManufacturing-Xでは、異なる企業間、異なるアプリケーションソフトウェア間で円滑に正確に自動的に情報を伝達し利活用するため、AASを利用することが想定されています。製造現場のデータをデータスペースで利活用するためには、OPC UAとAASの利用が必須の条件になってくる可能性があると考えています。データの属性情報の定義を含むデータモデルについては、Catena-X Standardsの中でユースケースごとに規定されています。 | |
Q19 | Webinarで未回答 | GithubをみるとEDCはまだ開発途上のように見受けられますがCatena-Xで利用する分には十分な状況という認識でよろしいでしょうか。 | Cofinity-Xは現在まだベータ版を評価している段階であり、EDCも全ての機能が完成している状態ではないと思います。商用システムとして運用するためには、利便性や性能や安定性やセキュリティなど様々な要件を満たす必要があり、今後ある程度の時間をかけてEclipse Foundationのプロジェクトで完成度を高めていくことになると考えられます。また、Catena-Xコンソーシアムの内部で開発されている最新のEDCは公開されていないと考えられ、商用版のコネクターがどの程度の品質で提供されるのかは未知数です。 | |
Q20 | Webinarで未回答 | Catena-XなどとDPPとの関連はどのように考えたらよいのでしょうか。 | デジタルプロダクトパスポートの一種と考えられるバッテリーパスポートはCatena-Xの内部でユースケースの一つとして標準データモデルが策定されています。そこで得られた知見を活用して、システムベンダーなどがバッテリー以外のデジタルプロダクトパスポートのアプリケーションソフトの開発や運用を進めていくことになると考えられます。 | |
ユースケースについて | Q21 | Webinarで回答済 | Catena-Xをよく理解出来ておらず,主に調達・生産・販売・保守といった分野で進められている取り組みかと考えていたのですが,設計分野(性能設計・構造設計など)での取り組みはどのようなものがありますでしょうか? また,将来的にどのような展開が予測されますでしょうか? | バリューチェーンの中でリサイクル事業者とか下流にいる人たちが、対象物をどうやって分解すれば良いか知るためにも使われていきますので、設計工程でも最後のリサイクルのところまでを含めた設計が必要になり、その意味でも関わりが出てくると思います。あとはCatena-Xとは違いますが、航空産業などでは日本のJAXAさんも製造設計エンジニアリングの分野におけるデータ連携企業間データ連携っていうのを進めていますので今後展開されていくという風に考えています。 例えば電池にしてもですね。循環経済という視点でリサイクルさせることを前提とした設計をやってほしいということで、結局全部設計なんですね。設計のレベルが上がっていくということを最終的には目指しているというふうにお考えいただいた方がいいかなというふうに思います。 |
Q22 | Webinarで回答済 | 実証実験例を教えてください。 | NTTでは、Cetena-XのスタンダードのカーボンフットプリントのデータモデルというのがあってJSON形式でパスファインダーフレームワークに則って作ることになっています。そのサンプルデータを作ってコネクター同士で連携をさせてみるということをやっています。Cofinity-Xと繋ぐのもドイツのNTTと協力しながらやってみようというのが来月の計画になっています。まだ商用提供はされていないのであくまでテストですが、アプリケーションを使って、共通データモデルを使ってコネクターを使って連携をするという形になっています。 この実証実験なんですけど、以前はコネクター同士の互換性ということで相互接続できますか、という話が話題だったような気がするんですけれども、今おっしゃったのはCofinity-Xのようにデータスペースを事業として運営する人たちが出始めたので、そういう粒度での接続実証がポイントになってくると理解すれば良いのでしょうか? ⇒ そうだと思います。今はSimensさんとかSAPさんがやってるアプリケーションソフトにデータを読み込ませて、さらに異なるアプリケーション間でそのデータを連携してアプリケーションでも見えるようにします。 ⇒ そういう実証実験総合接続性をやろうとすると、Cofinity-Xがどういう機能を持ってるかっていうところはやっぱり理解する必要があるって言うことですかね。 ⇒ そうですね。それと、お客様と話をしてるとその標準モデルのデータを入れようと思っても、手元にないとか、項目が足りない、算定方法が違うという問題が表面化することが多いです。外とつなぐ前に、社内システム・社内の業務プロセス現場のルールを変えないといけないねって話に必ず発展していくので、それをなるべく早くやってみることを想定した机上のテストをやって会社をどう変えないといけないかというのを進めていく必要があると思います。これは来年度になったら手遅れだと思うので今のうちにやった方がいいと思います。 |
|
Q23 | Webinarで未回答 | Catena-Xのサイトでは10のユースケースのうちMaaSを優先させる旨の表記がありましたが、その意図はどう理解すればよいでしょうか。 | 10のユースケースのうち優先的にサービス提供されるのは、カーボンフットプリントマネジメントとサーキュラーエコノミーであると認識しています。 | |
CFPユースケースと利用について | Q24 | Webinarで回答済 | サプライチェーン全般でのデータの把握(少なくとも自分から上流)が必要と認識した。そういう理解で良いか? | そうだと思います。 |
Q25 | Webinarで回答済 | それは自分の一段上流のサプライヤから入手できれば良いし、一段下流の顧客に渡せればよい?(チェーンのかなり上流にあるものまで把握する必要はない) | そうだと思います。Catena-XではOne up/One downと呼んで、取引関係の範囲でのデータ連携を前提としています。 また、契約に入れないといけないと思うので、会社の中で言うと営業をやってる人たちとかとも話をして、どのお客さんにどういう条件で契約をするのか調達条件みたいなものに入れておかないと間に合わなくなると考えられます。 |
|
Q26 | Webinarで回答済 | その際のデータのやり取りは、企業間で行う前提か(属人的にメールなどで、あるいは各社個別のシステムで)? 欧州ではSiemensがSiGreenというアプリ(サービス)を提供しているが、それを介して上段下段の企業とデータの連携を行うのか? (人力なのか、自動化されるのか、という視点) | パターンは主に3つあります。1つは自分自身がコネクターを実装して、ピアツーピアで相手の人のコネクターに送るというやり方で、先ほど藤野さんと私が示した図の下の方にフォルクスワーゲンとBASFさんがあったと思う、そこで直接やりとりをするパターンですね。もう一つはその絵の上の方にSaaSってのがあったと思うんです。そのSaaS基盤に自分の会社のデータをインプットして、それをアプリケーション間で連携してもらうというやり方で、それがこの質問に書かれているSiGreenというアプリを使って、SAPのアプリとも連携ができるようになっているし、SiGreenの中でも連携ができるというパターンです。3つ目はそのいずれとも違って、中小企業などを中心にエクセルのファイルしかないですという人のために、ExcelファイルをアップロードするとCatena-XスタンダードのJSON形式のファイルに変換をしてくれるようなツールがクラウド上に提供されてそれを使ってデータを連携するというやり方があります。したがってこのご質問の答えとしてはその3つのうちのいずれかを選べば良いということになります。 アプリにデータを入れる方法は2つあって、GUIを使って手で入力する方法とAPIを使って自動連携する方法がありますので、それも選択すればいいと思います。 アプリはサーティフィケーションを取得しなければいけないので、Catena-XのEDCに対応する仕組みになっていて、IDの体系もCatena-Xの払い出す、Cofinity-Xが払い出すグローバルIDを使わなければいけない、製品とか部品を識別するIDもCofinity-Xに登録されるパーツID、製品IDを使わなければいけないという仕組みになっています。 |
|
Q27 | Webinarで回答済 | 仮にアプリ(サービス)がデータ連携の仲立ちをする場合、サプライチェーン全体は長いし、同様なアプリ(サービス)も多々ある。サプライチェーンをたどっていくと、ある企業はアプリAを使い、ある企業はアプリBを使うケースもあると思う。その際にどうデータの連携が保証されるのか?それともアプリ間データ連携はあり得ず、必ず企業がデータを自分の取引先とやり取りするのか? | 少なくとも理論上はどんなアプリでも読めるようになります。今は実際にはSAPさんとシーメンスさんのアプリしかないんですけれども、3つ目4つ目をみんなつなぐ、その前提となるのがデータモデル形式が共通のものであることで、ID体系がみんな共通になっていること、認証、個人とか法人の認証のトラストアンカーも共通のものになっている、という前提になります。たとえて言うと、ちょっと飛躍があるかもしれませんが、JPEGファイルみたいな感じ、JPEGのファイルってどんなアプリでも読んで製造日とか撮影日とかそういう見えるようになってますよねと、別のアプリで読むと写真が見えなくなっちゃいますということがないのは標準データだから。それを様々な属性情報について全部共通のフォーマットであればいつどこで誰が作った何のデータかがわかるというようなものだと思っています。 | |
Q28 | Webinarで未回答 | 講演でPathfinder形式でPCFを交換する実証も進めているというお話がありましたが、CatenaXで公開されている、Sustenabilty Use Caseユースケースが実現されたというイメージでしょうか? またこれと別途、プロダクトパスポート(実質はバッテリパスポート)のプロジェクトも進行中なのでこのあたり、何か情報がございますでしょうか。 |
現在実証しているユースケースは、Sustenabilty Use Caseのカーボンフットプリントです。Catena-X StandardsにおけるプロダクトカーボンフットプリントマネジメントのためのデータモデルにはPathfinder形式が採用されています。バッテリーパスポートについては、企業間で交換されるデータのデータモデルが既にCatena-Xで策定されており、今後そのデータモデルを扱うアプリケーションソフトウェアをベンダーが開発し提供するものと期待されます。NTTではバッテリーパスポートに関する欧州の団体の対応状況についてオランダTNOなどからも情報収集していますので、進展があればRRIのAG4等で共有したいと思います。 | |
Q29 | Webinarで未回答 | Catena-XのSUSユースケースでは、ブロックチェーン技術も登場した気がしますが、どのような役割を果たしますか? | Catena-Xとしてはブロックチェーン技術を使った標準を策定していないように思いますが、Catena-X/Cofinity-Xに対応しているシーメンスのアプリケーションソフトウェアSiGREENはブロックチェーンにも対応しています。 | |
Catena-Xにおけるアプリの提供について | Q30 | Webinarで回答済 | 対応したアプリケーションにはどんなものがあるか、どこで探せるのか? | 今日の時点でCofinity-Xに登録されているはずなのは、SAPさんのSustainability Data ExchangeとシーメンスさんのSiGreenの2つです。どこで探せるかというとCofinity-Xと契約をするとCofinity-Xのポータルサイトで探せるようになると聞いています。 |
Q31 | Webinarで回答済 | 提供するアプリ(サービス)は誰が作るのか?Catena-Xの会員である必要があるのか?アプリを提供するための条件は? | 誰でも作れます。会員である必要はありません。ただし、Catena-Xアソシエーションが定めるサーティフィケーションの事業者、今だとデロイトドイツなんですけれど、そこの認定を受けてサーティフィケーションを取得してくださいというのが条件になります。 | |
Q32 | Webinarで回答済 | 日本企業がアプリを開発して提供しても良いのか? | 開発してくださいとCatena-Xさんから言われています。ぜひ使ってください、開発してくださいということです。 | |
Q33 | Webinarで回答済 | 誰がCatena-X用アプリとしての認定を行っている?ルールはオープンになっているのか? | 先ほどご説明したようにサーティフィケーションのプロセスとやり方は基本的なものはオープンになっていて、Caten-Xのオペレーティングモデルホワイトペーパーなどに書かれています。ただ、具体的にどういう審査をするのかというのは、審査を受けてみないとわからないことになっていて、あまりオープンになっていないというのが印象です。誰がやってるかというと、Catena-Xアソシエーションが指定する団体、企業でないとできません。今はデロイトドイツがその審査を行っているというふうに聞いていますし、すでにコンタクトを取っています。 審査する人たちは、Catena-Xアソシエーションの許可指定をもらわないといけないです。ただ、彼らは例えば日本の会社をデロイトドイツが審査したいとあまり思ってなくて、デロイトの人もできればそれぞれの国に審査団体があった方がいいと考えているのは間違いないです。審査にどれぐらいのお金、期間がかかりますかというと私が聞いている話では、例えばデータコンシューマ―、プロバイダーとして認定を受けたいですと言うと3日間から5日間ぐらいで、数十万円ぐらいの費用が必要ということなので、オンボーディングサービスプロバイダーもやりますというと、また、数十万円という形になっています。ただ、アプリケーションサービスプロバイダーはもっと細かい審査があるんじゃないかと思われるので、その金額がいくらかはちょっとわかりません。必要に応じて今後聞いてみたいと思います。 |
|
Q34 | Webinarで回答済 | OuranosのアプリがCatena-Xのアプリとしてサービスを提供する、という発想はあり得るのか? | これはありえると思います。先ほど言ったように共通のデータモデル、共通のID体系、共通の認証基盤を使って動けば一つのアプリで複数対応することができます。現にシーメンスのSiGreenというソフトはESTAINIUMというブロックチェーン形式のデータ連携システムにもつながっているし、Cofinity-Xにもつながっているということなので、一つのアプリが複数のインターフェースを持ってつながるということが可能になっていくと考えられます。 Catena-XとSCSNとManufacturing-Xがみんなデータモデルとか、方式が違いますって言うと、アプリケーションベンダも大変だしコストがかかりますねということでヨーロッパで今何が起きているかというと、コネクターを使うデータスペースは全部共通のプロトコルでいこうよというデータスペースプロトコルというものが、標準が開発されようとしていて、バージョン0.8まで行っているので、来年の初めぐらいにはバージョン1.0が出るというところまで来ているので、今我々が目にしているCatena-Xのルール、スタンダード、インターフェースとはまたちょっと違うものにどんどん進化していくっていうのが、これから私たちが直面する世界だと思います。 共通プロトコルはCatena-Xも参加しつつ、例えばフラウンホーファーとか、オランダTNOとか、オランダTNOがサポートしているSCSNとかIDSA、そういうところで議論して標準を策定しようとしています。新しい組織を作ったのではなく、既存の組織の人たちが新しい標準的な汎用的なプロトコルを作ろうよという動きになっていると見えてます。 それなので今のCatena-Xだけを見てこれに対応しなきゃいけないと思わずに、もう日々進化していくと思って、その今何が起きているのかを常に追いかけ、そこに参加していくってのが必要だと思っています。 |
|
Q35 | Webinarで未回答 | 投資対効果の話題が多いですが、後世に奇麗な地球を残すことが主目的だとすると、この仕組みに参画することで費用対効果を期待してはいけないですね。地球を守るために多額の投資は難しいので、アプリケーションなどを提供するベンダーさんも利益度外視で対応頂く必要が有ると思いますがいかがでしょうか。 | おっしゃる通りSDGsの達成を目的とした取組は短期的な営利目的の事業にはなじまないと思いますので、政府、非営利団体、営利企業、市民のそれぞれの役割を明確にして、ルールを形成する必要があると思います。民間企業であるITベンダーは利益をあげて投資家に配当金を支払う責任を負っているため、赤字になって大きな損失を出すことは望ましくないと思われます。データスペースは新たな社会インフラであると考えれば、かつて道路や鉄道や港湾や郵便や電話を整備したときと同じように、法律にもとづいて公的な事業体を設立して整備・運営させるという選択肢もあるかもしれません。 また、アプリケーションベンダーは今後データスペース対応ができることが差別化要素になる可能性がありますから、その視点での判断も入ってくるかもしれません。 |
|
Catena-Xにおけるアプリの利用について | Q36 | Webinarで回答済 | アプリ(サービス)を使うにはどうすれば良いのか?Cofinity-Xの会員になれば良い? | 例えば、シーメンスSiGreen、SAPのSustainability Data Exchangeを使うにはCofinity-Xと連携するコネクターベースでやるんだったら、Cofinity-Xの会員じゃなくて、Cofinity-Xの利用契約をCofinity-X社と取りかわす必要があります。そうするとポータルが解放されて、Cofinity-Xのポータル上でアプリを選んで、これを使います。それとそのアプリベンダーとの契約プロセスが走るという聞いています。ただ、日本の企業、EUの外の会社は今Cofinity-Xと契約ができないので、11月まで待つ必要があります。もし、急ぐのであれば、早く見たいということであれば、EUの域内にある現地法人で契約をすれば見ることができますので、NTTグループはNTTのドイツとかに法人を持ってるので、そこを通じて契約プロセスを今走らせています。Cofinity-Xはお金がかかって基本的なアクセスの料金は70ユーロ月額なんですけど、事業規模、そのユーザー企業の売上規模に応じてお金が追加で必要です。NTTみたいな大企業の場合は、月額5000ユーロぐらいのお金が、月額そしてかかるとそのお金を払って契約をするとアプリが使えるようになるということです。 利用契約をしてCofinity-Xさんのサービスが使えるようになるということなので、サービスプロバイダー契約くださいというとユーザーとして使えるようになるということです。 |
Q37 | Webinarで回答済 | Cofinity-Xの会員になるための条件は?プレゼンでは「標準ID・標準データモデルに準拠したCertification取得済みのソフトウェアを使う必要あり」とのことだが、これは「コネクタ」を指しているのか? | はい、まずCofinity-Xの利用契約する場合には、今日の時点では欧州の法人であること、EU域内になければいけません。ただ11月からは解放されると聞いているので、特段何か条件があるということは聞いていません。じゃあ、どうすればいいんですかというと、あなたの会社は何ですか、IDを教えてくださいと言われます。今日の時点だとヨーロッパの税金納税者番号みたいの教えてくださいと言われるので、今後契約上の課題と思うんですけど、日本の会社の境野商事ですと言った時にあなたのIDを教えなさい、どこに登記されてるんですか、本当にあなた日本に住んでるんですかということを何らかの方法で証明する必要があると思って、その証明の手続きを今Cofinity-Xは議論してると思います。Cofinity-Xを使えばコネクターを持っていなくてもですね、自分が。アプリケーションを使うことができるので今だとSAPさん、シーメンスさんのアプリを選んで契約をして画面を開いてSiGreenに投入するSAPのSDXっていうソフトに投入する、あるいはAPIで接続するという分にはコネクターを使う必要もないし、標準データモデルを意識する必要もありません。ただ、投入するデータ、APIで接続するデータはCatena-Xスタンダードのデータ項目が全部揃ってないといけないので足りないデータがあってはいけない、そのためのデータを準備しておく必要がある、ただデータモデルとしてはJSON形式ではなくても大丈夫なはずということになります。 | |
Q38 | Webinarで回答済 | Catena-Xの会員とCofinity-Xの会員は何が違う? | Catena-Xの会員はCatena-Xの内部で行われているテストとか、審査とか、あるいは標準化の策定とか今彼らが内部で検討している資料が見えたり、コメントを出したり、そういったようなことができるようになっています。意思決定には参加できません。意思決定に参加するにはボードメンバーにならなければいけません。Cofinity-Xはサービス提供事業者なので会員制度はなくて、お金を払ってサービスを使うということで根本的な違いがあります。Catena-Xは標準化、Cofinity-Xはサービス提供事業者ということです。 | |
Q39 | Webinarで未回答 | Catena-Xに接続するにあたって、契約や認証を得る必要があるなら、 費用や手間が大きいと、個人や中小製造事業者は使いづらいのでは。 たとえば、故障した家電をDIYで修理するとき、 Catena-Xから保守データを取得できれば、安全に修理できるようになると思います。 しかし、Catena-Xに接続する費用や手間が大きいと、 修理せず廃棄して、新しく買う選択をすると思います。(そのぶん資源を消費する。) | ご指摘のように個人や中小企業にとってCofinity-Xとの契約やCatena-X認証の取得は負担になる可能性があると考えられます。ただ、Cofinity-Xのサービス利用料は利用企業の事業規模によって決まりますので、事業規模の小さい会社は費用負担も軽減されると思います。Catena-X認証については、コネクターを自ら調達して使わずに、Cofinity-Xと契約してCatena-X対応アプリケーションソフトを使う形態であれば認証取得が不要のようですので、中小企業はそのような使い方をするのがよいかもしれません。 | |
Catena-Xでの情報モデルについて | Q40 | Webinarで回答済 | 現在、I4.0, CFP, Digital product passportのユースケースの側面で、GAIA-X/CATENA-Xの動きを見ていますが、気になっているのはGaia-X/Catena-Xの仕組みのもっとも基盤となると予想している、オントロジー辞書の辞書コンテンツ整備やオントロジー辞書サービスが、ISO, IECの国際標準化の動き、特にIEC CDDや、ECLASSがISO/IECとすすめているCOMDO Projectとの連携をどのように考えているのか?という点です。もしこれらとの連携がないとすると、逆にGaia-X/Catena-Xは、オントロジー辞書サービス基盤、オントロジー辞書標準を独自に発行、実装をすることになるのでしょうか?? | Gaia-XもCatena-X、その他のデータスペース団体も基本的には国際標準を使って、相互運用性を担保しようとしています。国際標準がまだない領域については、先ほども言ったように相互運用性を保つための新しい仕組みを考えて、動かしてみてテストしてそれをISOに提案していくという基本的な流れがあります。ここに書いてあるECLASS、そういったようなものについても対応する予定になっていますし、パスファインダーフレームワークのデータモデルを使います、算定方法もそれを使えますということで様々な既にある既存の標準を取り入れていくという基本的な方針だという風に思っていますので、大きな何か矛盾を生じてしまうことはないんじゃないかと現時点では考えています。 |
Q41 | Webinarで回答済 | Catena-Xで言うとCofinity-Xの中にSemantic Hubというのがあるが、これは利用者・企業はどれくらい意識する必要があるのか? | はい、シーメンスさん、SAPさんなどが提供するアプリケーションソフトをインターフェースとして使う場合はセマンティックハブというのは直接意識する必要はないと考えられます。直接意識しないといけないのは自分でコネクターを何らかの方法で入手をして別の人が使ってるコネクターと直接データを連携するためにどういうセマンティックモデルのデータを今から送りますよというのコネクターに伝えることを自分でやる場合には意識する必要があります。それからアプリケーションサービスプロバイダーになる場合には、このセマンティックハブを使わなければいけないので意識する必要がある思われます。したがって大半の中小企業、ユーザー企業はセマンティックハブというものを直接アクセスして使うということはそんなにないんじゃないかと現時点では考えています。 私の予想ですけれども、アプリケーションに入って例えばフォルクスワーゲンさんがBASFさんにデータをくださいっていう時に何のデータをあなた今からリクエストしていますかっていうプルダウンメニューがあって、このデータ例えばカーボンフットムプリント素材を製造時の排出量というのを選ぶとセマンティックハブがそのデータモデルを認識して、相手方のアプリケーションに対してこのセマンティックデータモデルだよってデータモデル番号を相手のアプリケーションに裏で通知してくれて、BASFさんが別のアプリケーションソフトでリクエスト情報を見るとカーボンフットプリントデータ素材製造時のCO2排出量くださいと来ていて、何ですかってボタンを押すとデータ項目一覧が出る、そういう風になっているのでセマンティックハブというコンポーネントを直接お客さんが叩く必要はなくてアプリケーションがそれをやってくれてると見えるんじゃないかと思います。 |
|
データ連携時代の企業システムについて | Q42 | Webinarで回答済 | 日本の中堅中小企業は、企業間データ流通への対応の前に基幹システムの(ERP、MES)が正しく導入されていない。特にOT領域は、紙、Excelが大半を占めていると思います。これを解決するには外部ベンダーと内製化が必須だと思いますが、OT系のシステム技術者の育成をどうすれば良いのでしょうか。 | 特定の会社でOTの人だけでやるのではなくIT系からデータスペースOTに詳しい人が集まってテストベッドみたいなものみんなで作って業界横断で動かしてみるって事を通じて育成していくといいんじゃないかなと思っています。 |
Q43 | Webinarで回答済 | OuranosにせよCatenaにせよ、外部とのデータ連携が増えることは分かったが、社内のシステムに与える影響はどう考えれば良いか?今のままで対応できるのか、できないのか、考えるべき視点としてどのようなものがあるか? | そうですね。これは各社によって違うのでぜひそれぞれ個別に議論していただければ。あのただ一般的に言うと、日本のERPの使い方、ERPだけ取ってもね、会計システムとしてが中心で本当のいわゆる基幹の計画系、実行指示系、実行データを吸い上げるという話を細かい粒度であげてるわけではないんですね。つまり生データがたとえ例えばSAPさんでいうとS/4HANAで生データを集めるっていうのが基本だというふうに、まあSAPはさんは考えてらっしゃるわけですけど、日本ではそういう使い方をされてる企業は少ないという風に聞いております。そうするとSAPさんが開発されたモジュールをプラグインすればそれでOKかっていうと日本の場合には、あと何段階かきっとあるんじゃないかなと私はそれをちょっと懸念しているので、ぜひそれぞれの企業でご検討いただければなというふうに思っております。 | |
Q44 | Webinarで未回答 | 企業はCATENAX SaaSを前提に社内準備を進めるだけで十分でしょうか。欧州企業はCATENA-Xの専門組織があり多くのリソースを割いていると推測しますが、日本はその恩恵に預かれる?と考えて良いのでしょうか。 | ヒアリングをした欧州企業では企業のデジタル化戦略の一部としてCatena-X活用が定義されていました。「ここはCatena-Xで、ここは自社のコンセプトで」というように。日本の企業がCatena-Xの対応を行う場合でも、全社戦略の中でどこでCatena-Xを活用していくのか、などの判断は必要なのでしょう。想定するユースケースで他社とデータの交換を行う際の自社システムのReadinessも検討課題の一つでしょう。 また、多くの大手製造メーカーでは事業内容が多国籍化しているため「欧州企業」「日本企業」という区分が成り立たなくなっているように思います。日本に本社を置く企業であっても、データスペースを活用する技術やノウハウが必要になると思われますので、データスペースを使いこなせるエンジニアを育成する必要があると考えています。日本がデータスペースの恩恵を受けるためには、グローバルなデータスペースを安全に使えるようにするための日本国内の法整備も必要だと思います。 |
|
グローバルでのデータ連携について | Q45 | Webinarで回答済 | 海外とのデータ連携の進め方について、日本の製造業はアジア等グローバルサウスエリアに多くの拠点を展開していると思われるが、Catena-X等の欧州主導のデータ連携スキームに対抗して、日本としてもこれらの地域に対して早期にプレゼンスを示していく必要があると思う。 今後、日本としてどのようなデータスペースの海外展開方針をとるべきか?Ouranos Ecosystemはどのようなビジョンを持って展開していくべきか?など、日本のグローバルデータ連携戦略について、講師の方のご意見をお聞きしたい。 | 非常に重要な視点と思います。インターネットと同じようにですね特定の国だけである基準を作って運用できるものではなくなると思いますので、グローバルサウスも含めてヨーロッパにするか、日本にするかじゃなく、みんなが共通の仕組みを作っていこうというメッセージを日本からも出してグローバルなディスカッション、意見交換をする場を作っていく、その旗をヨーロッパの人と一緒に振ればいいんじゃないかと思っています。 |
Q46 | Webinarで回答済 | Catena-Xが欧州からグローバルへの展開を推進しており日本にもHUBを設置する予定があると伺っています。一方で日本国内でもOuranosといったデータ連携基盤の動きがあり、これらの関係がどのようになるのかお伺いしたいです。 | ヨーロッパか、そういう選択をするのではなく、皆がつながる相互運用の仕組みを一緒に作っていこう、そのためにハブが必要ならハブを作ればいい、それはCatena-Xのためのハブじゃなくて、相互運用のための汎用的なハブになればいいんじゃないかと思っています。 | |
Q47 | Webinarで回答済 | GAIA-Xをベースとする欧州のデータスペースと、日本のデータ連携基盤上のデータスペースの間でのデータ連携(データのやりとり)の実現可能性について教えて下さい。日本の企業が海外の企業とデータ連携しようとする場合、結局、相手企業が採用しているデータ連携基盤を使わなければならないのか、あるいは、適当な日本のデータ連携基盤を採用していれば、その基盤を介して、海外企業とデータ連携できるようになるのか、その見通しが知りたいところです。 | 基本的にですね。このデータスペースって、通信サービス、新しいネットワークサービスと思うんですね。インターネットと同じように仕組みは共通です。あとはそれぞれの国の法律とかルールに応じて運用していけば、その運用ルールは違ってもいいんだけどつながる仕組みは共通、そこを分けて議論した方がいいと思いますね。 | |
Q48 | Webinarで回答済 | ①Ouranos Ecosystemは国内の各種電子データをつなぐ基盤、とのことですが、「日本政府が保証するクラウドシステム」を構築する、ということでしょうか。その場合のロードマップは今後決めていくのでしょうか。有料・無料はどのように計画されていますでしょうか。 ②Catena-X/Gaia-XとOuranos Ecosystemとは接続していくことを検討されているのでしょうか。 ③米国・中国・インドのデジタルデータエコシステムとの接続は,日本にとって今後不可欠なのですが、これらの国との調整状況はいかがでしょうか。 | ①Ouranosに関しては直接コメントできませんが、今後、Ouranosのエコシステムの議論の中で進めていくのだろうという風に考えています。 ②検討されていると思います。 ③日本としては、まだあんまり調整していないんじゃないかと思いますが、Catena-X側は米国、中国とは話を進めていると聞いています。 |
|
Q49 | Webinarで未回答 | 日本でDSAが取り組む活動との関係はどうなっているのでしょうか? | DSAでは、自動車業界などの特定の産業分野のデータ連携基盤ではなく、分野横断のデータ連携の仕組みを設計・開発すると聞いています。その意味では欧州のGaia-Xに相当するものと理解しています。データスペースはこのデータ連携の仕組みを前提として設計・運用していくことになると思います。 | |
Q50 | Webinarで未回答 | Catena-XやManufacturing-Xなどのデータスペース主導企業や、IDSAの話を聞くと、欧州のデータスペース構築の動きも決して一枚岩ではないように感じています。Catena-Xは自動車業界からの要望が強いためにOEM主導で進みそうですが、他の枠組みの中では今出ているものの中でも頓挫するものが出てくるように思います(データスペースの見極めが必要)。日本でOuranos Ecosystemのような仕組みが立ち上がるのであれば、これらに対応しそれを海外のデータスペースに連携すればよいような気がするのですが、それでは問題があるのでしょうか。 | おっしゃるように欧州にもさまざまな団体があり、必ずしも一体になっていないと思います。また、持続可能な収益モデルが確立しているわけでもないため、永続的に運用されるかどうかも定かではありません。ただ、SDGs達成などさまざまな社会課題解決のために国際的な企業間データ連携が必要であることには変わりがないので、何らかの方式が選択されて使われていき、事実上の標準になる可能性もあります。日本のOuranos Ecosystemは、基本的なコンセプトや名称は決まっているものの、海外の取引先が利用できるのか、自社のソリューションをこのエコシステムで使えるようにするにはどうするのか、また、裏付けとなる法体系やルール、標準仕様、標準データモデル、標準アーキテクチャなどの市場への提示は一部が始まったばかりと認識しています。そのため、各企業の情報システムやデータをどのように整備すればよいのか、Cofinity-Xなど既存のデータスペースとどのように接続できるのかがわからず、相互接続に関しては、今後注視する必要があります。 | |
Q51 | Webinarで未回答 | サプライチェーンの効率化を実現するには、グローバルで国・事業者の参画が必須と思います。米国・中国など、欧州以外の動きを教えていただけないでしょうか? グローバルに広がらないなら、欧州市場への参入障壁にならないかと心配です。 | 中国には、すでに自動車用蓄電池のデータ連携プラットフォームが整備されて運用されていると聞いています。IDSAやCatena-Xは中国の企業や大学とも情報交換を進めており、IDSAカンファレンスは中国でも開催されています。政府間の交渉なども進んでいけば、欧州系企業と中国系企業が企業間でデータ連携できるようになる可能性もあります。米国においては、欧州や中国のようなデータ連携システムの整備がまだ進んでいないように見受けられますが、アップルやテスラなど先進企業を中心に、SDGsやESG投資を意識した国際データ連携の仕組みづくりが進んでいく可能性があると予測しています。 |
以上